「新しい WorkSpaces クライアント」を試してみた (Windows)
みなさま Xin chao !
少し前のことになりますが、Amazon WorkSpaces について以下のようなアナウンスがありました。
Windows および Mac 用の新しい Amazon WorkSpaces クライアントをご紹介いたします。クライアントには、登録コード用のパーソナライズされたラベルの作成機能、より直感的な新しい UI など、新しい機能強化が含まれているほか、PCoIP プロトコルへの最新の更新も含まれています。
新しい Amazon WorkSpaces クライアントのリリース - Amazon Web Service
月末近くということもあり*、Windows で新しい WorkSpaces クライアントを実際に試してみたので、スクリーンショット多めでご紹介します。
* 月末近くに利用を開始し、その当月末までに削除することで WorkSpaces を安価に検証することができるからです。 利用開始の初月のみ、WorkSpaces の利用料金が日割り計算になるのをご存知でしょうか? 詳細は以下のブログをご参照ください。
なお、本ブログでは、サービスを表す場合を WorkSpace's'、個々の仮想デスクトップを表す場合を WorkSpace と表記しています。
新しい WorkSpaces クライアントを試してみた
WorkSpaces 環境の構築 (管理者側の操作)
以下のブログの Let's try ! 以降を参考に WorkSpaces を起動します。
WorkSpaces クライアントのインストール (利用者側の操作)
届いたメールの URL をクリックします。
パスワードを設定します。
Windows 版の WorkSpaces クライアントをダウンロードし、インストールします。
インストールが完了したら、WorkSpaces クライアントを起動します。 新しい WorkSpaces クライアントは、どう変わっているでしょうか...?
あれ? 以前のバージョン (2.x) と変化がない?
と思ったら、バージョンアップを促されました。 このブログ執筆時点では、メールから誘導される WorkSpaces クライアントダウンロードページからダウンロードしたのは、以前のバージョン (2.5.11) だったようです。 [Install Update] をクリックし、新しい WorkSpaces クライアントをダウンロードします。
[Install update] をクリックし、新しい WorkSpaces クライアントをインストールしていきます。
セットアップウィザードを進めていきます。
以前のバージョンの WorkSpaces クライアントを起動したままインストールを続けていると注意されるので、自動的に閉じる ("Close the applications and attempt to restart them.") か、ここでは閉じずに再起動後にインストールを完了させる ("Do not close applications. A reboot will be required.") かを選択します。
WorkSpace への接続 (利用者側の操作)
あらためて、WorkSpaces クライアントを起動します。 見た目が変わりましたね!
このログイン画面で選択できるメニューは以下の通りです。
[Amazon WorkSpaces] メニュー
- [Amazon WorkSpaces について...] ・・・ WorkSpaces バージョン情報を確認できます
- [Amazon WorkSpaces を終了] ・・・ WorkSpaces クライアントを終了します
[設定] メニュー
- [ログイン情報を管理] ・・・ 複数の WorkSpace を使い分けている場合、これまでは 登録コード+リージョン の組み合わせだけでどの環境かを識別する必要がありましたが、WorkSpaces 名を設定できるようになったので環境を識別しやすくなりました (AWS からのアナウンスに記載されていた "登録コードのパーソナライズされたラベル" がコレですね)
- [プロキシ設定を管理] ・・・ TCP 443 で WorkSpace に接続するのにプロキシを経由する必要がある環境の場合、プロキシサーバーを指定することができます
註: TCP 443 と共に必要な TCP / UDP 4172 の通信についてはプロキシをサポートしていません。
Amazon WorkSpaces の IP アドレスとポートの要件 - Amazon WorkSpaces 管理ガイド
- [言語を変更] ・・・ WorkSpaces クライアントの言語を設定することができます
[サポート] メニュー
- [フィードバックを送信] ・・・ フィードバックを送信するために OS 既定のメールクライアントが起動します
(ウィンドウ右上のアイコン)
- [ネットワーク] ・・・ WorkSpaces への接続に必要なネットワーク要件を満たしているか確認することができます
WorkSpace ログイン後に選択可能なメニューは以下の通りです。 なお、WorkSpaces の設定 (ユーザーセルフサービスアクセス許可) で有効化されていない機能については利用できません。
ユーザーを対象とした WorkSpace の自己管理機能を有効にする - Amazon WorkSpaces 管理者ガイド
[Amazon WorkSpaces] メニュー
- [Amazon WorkSpaces について] ・・・ WorkSpaces クライアントのバージョン情報を確認することができます
- [WorkSpace を切断] ・・・ WorkSpace から切断します
- [WorkSpace を再起動] ・・・ "WorkSpace を再起動してもよろしいですか?" と確認されたうえで再起動を行うことができます
- [Amazon WorkSapces を終了] ・・・ WorkSpace を終了します (AlwaysOn の場合 [WorkSpace を切断] と同じです)
[表示] メニュー
- [Ctrl + Alt + Delete で送信] ・・・ スクリーンロック や サインアウト, パスワードの変更, タスクマネージャー を起動するために [Ctrl] + [Alt] + [Delete] を送信します
- [全画面表示にする] ・・・ WorkSpaces クライアントを使用している接続元 PC に WorkSpace 上のデスクトップを全画面表示します
[設定] メニュー
- [ログイン情報を管理] ・・・ (ログイン画面で選択できるメニューと同じです)
- [プロキシ設定を管理] ・・・ (ログイン画面で選択できるメニューと同じです)
- [表示設定] ・・・ 高 DPI モードを有効にすることができます
WorkSpaces の高 DPI 表示設定のサポート - Amazon WorkSpaces ユーザーガイド
- [言語を変更] ・・・ ログイン画面で選択できるメニューと同じです)
- [コンピューティングタイプを変更] ・・・ 使用している WorkSpace のコンピューティングタイプを変更することができます
- [ディスクサイズを増加] ・・・ 使用している WorkSpace のディスクサイズを増やすことができます (ただし設定可能なディスクサイズは決められています)
WorkSpace の変更 - Amazon WorkSpaces 管理ガイド
- [実行モードを変更] ・・・ 使用している WorkSpace の実行モード (AlwaysOn / AutoStop) を変更することができます
- [WorkSpace を再構築] ・・・ 使用している WorkSpace を再構築することができます
WorkSpace の再構築 - Amazon WorkSpace 管理ガイド
[サポート] メニュー
- [WorkSpace について] ・・・ 接続中の WorkSpace に関する情報を確認することができます
- [フィードバックを送信] ・・・ (ログイン画面で選択できるメニューと同じです)
おわりに
新しい WorkSpaces クライアントを試してみました。 UI が新しくなり、より使いやすくなったと思います。
今回試した限りでは、レスポンスなどの使用感に違いは感じられませんでしたが、登録コードに名前 (WorkSpace 名) を設定することができるようになったので、複数の WorkSpaces を使い分けている方には、特にこの新しい WorkSpaces クライアントは嬉しいのではないでしょうか。
今後も、WorkSpaces のアップデートに期待したいと思います。